オンチェーン分析プラットフォームのグラスノードによると、過去最高値から下落したにもかかわらず、ビットコインはほかの仮想通貨セクターを依然として上回っており、資本と投資の流れはビットコインを選好し続けている。
グラスノードは火曜、「過去3カ月で、ほぼすべての仮想通貨セクターの平均リターンがビットコインを下回った」と報告した。
「この相対的弱さの持続は、資本がBTCに集中する市場環境を示している」
グラスノードのコメントは、ビットコイン・ベクターの投稿への回答として出されたものだった。ビットコイン・ベクターは、年初はビットコイン主導だったが「後半には状況が反転した」と述べていた。
ビットコイン・ベクターによれば、「BTCドミナンスは低下し、イーサリアム(ETH)へのローテーション余地が生まれた」が、その後イーサリアムが完全に主導権を奪い返すことはなかったという。
さらに、デレバレッジ後の回復の試みは年末に弱まり、「BTC主導への確信の薄さ、市場が明確な拠り所を探し続けていることを示唆している」と付け加えた。
AI関連、ミームコイン、RWAなどがより大きく下落
しかし、グラスノードの最新投稿はこの見方に反論する内容となっている。
ビットコイン(BTC)は過去3カ月で約26%下落し、現在は約8万6000ドル付近で推移している。
コインマーケットキャップによると、同期間の仮想通貨市場全体の時価総額は27.5%減であり、ビットコインの下落率はこれより小さい。

イーサリアム(ETH)は9月中旬以降に大きく下落し、現在は3000ドルを下回る水準まで約36%下落した。
AI関連トークンは48%下落、ミームコインの時価総額は56%急落、現実世界資産(RWA)トークン化カテゴリーも46%下落するなど、他の多くのセクターでも同じ傾向が見られる。また、DeFiトークンは過去3カ月で38%下落している。
ビットコインは依然「より安全な避難先」
LVRGリサーチのディレクターであるニック・ラック氏もこの見方に同意し、過去3カ月のデータは、「資金流入が引き続きビットコインを選好しており、BTCの安定性への投資家の強い嗜好を反映している」とコインテレグラフに語った。
「この資本集中は、現在の市場環境でアルトコインが存在感を維持するのに苦戦する一方で、ビットコインが市場で圧倒的な地位を保っていることを裏付けている」と、ラック氏は語った。
「この傾向は、ビットコインの確立された信頼性と、機関投資家の関心の高まりによって支えられており、極めて不安定な仮想通貨市場の中で、ビットコインをより安全な避難先として際立たせている」
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