レイヤー1プロトコルの開発者であるNEARファンデーションは、スタッフの40%を削減すると発表した。「組織の中核となるチームを大幅に統合し、より限定的で高い影響力を持つ活動に集中する」としている。
1月11日の発表によると、マーケティング、ビジネス開発、コミュニティチームの35人の従業員を解雇することを決定した。ファンデーションは、自身の活動について「常に効果的であったわけではなく、時には動きが遅く、一度に多くのことをしようとした」とフィードバックしている。「NEARファンデーションは、影響を受けた同僚に対し、NEARエコシステム、Web3業界、そのほかの新たな機会を見つけるためのサポートを提供する」と述べている。
しかし、人員削減にもかかわらず、NEARファンデーションの財務状況は健全なようだ。現在、その財務資産は法定通貨で2億8500万ドル以上、NEARトークンで3億500万NEAR(10億ドル以上の価値)と、投資及び貸付で7000万ドルに上る。イリア・ポロスキンCEOは「ファンデーションは、NEARプロトコル及びエコシステムの成長、開発、さらなる分散化を支援し続ける上で、良い位置にいる」と語った。
2023年9月21日、NEARファンデーションは当時のCEO、マリーク・フラメント氏の辞任を発表した。辞任の具体的な理由は明らかにされていない。フラメント氏が2021年から2023年までの在任中、組織の財務資産は3億3000万NEARに成長し、辞任時の価値は3億5000万ドルだった。一方で、NEARプロトコルの日間アクティブユーザー数は5万人から300万人に増加し、ツイッターフォロワー数は20万人から200万人以上に増えた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン