自らを「新しいERC20型ビットコイン」と称するeBTCが月曜にローンチされてから335パーセントの値上がりを見せている。
「イーサリアムブロックチェーン上に実装されたビットコインのトークン化版」を目指すという興味深いコンセプトを持つeBTCは、10月1日のローンチ前にイーサリアムホルダーへエアドロップが送っている。
「現在こうしたイーサリアム上でビットコインをトークン化するというコンセプトが全く広まっていないのは、かなり驚きです」と、eBTCのウェブサイト上で開発者たちは語っている。
「(中略) eBTCが成長するにつれて、イーサリアムの可能性が示され、暗号通貨に対するそのスタンスが強化されることでしょう」
Coinmarketcapが公開しているデータによれば、eBTCは1トークンにつき0.03ドルの価格帯でローンチされたが、取引所であるEtherDeltaが取り扱いを開始した本記事を書いている現在段階で0.20ドルにまで上昇したようだ。
この値上がりの様子は、ICOのイベントには直接的に関係性はないものの、投機的な関心の波に乗り価格が高騰するようなアルトコインが増えてきていることを彷彿とさせる。
それにも関わらず、そうしたアセットのボラティリティや評判は目立っている。しかし、eBTCにはまだ具体的なホワイトペーパーが欠けており、技術的な内容は曖昧なままだ。
「私は、eBTCが導入されれば、イーサリアムにとって本当の資産になると信じています」と、開発者はディスクリプションの中で語っている。
「暗号通貨コミュニティ内でのイーサリアムの認識を高めるだけでなく公の目にも止まることになる一方で、ビットコインと連動したトークンであるeBTCの存在によって、イーサリアムの持つ大きなケイパビリティを活用するための方法が提供できると考えています」とも語っている。
ERC20系のトークンに対する投資家たちの熱気の高まりにより、本当の価値とは何なのか疑問を投げかけるような風刺的なコンセプトを持ったUseless Ethereum Token (UET)なども登場している。
※原文
Nailed it? Ethereum-Bitcoin 'Hybrid' eBTC Gains 300 Percent on Investor Hype