13時56分時点のメキシコペソ円は、0.35%高の5.6402円。先週は原油価格の上昇を好感してメキシコペソ高となったが、本日もその流れが続いている。

サウジアラビアなどOPEC(石油輸出国機構)と、ロシアなど非加盟産油国で構成するOPECプラスが6日合意した追加の原油協調減産は、当初の予想を上回る規模となった。

OPECプラスは、来年1月からの減産幅を2018年秋の水準に比べて約170万バレルとすることで合意。現在の減産幅は日量約120万バレルなので、50万バレルの追加減産となる。

さらにサウジアラビアが自発的に減産することも明らかにし、原油相場は上昇。WTI原油先物は6日に1バレル59.85ドルまで上昇した。本日は58.86ドルと少し安いが、再び60ドルを目指す展開になるか注目している。

予想を上回る減産の背景には、11日にサウジアラビアの国営石油会社であるサウジアラムコのIPO(新規公開)を控えていることもある。サウジアラビアのアブドルアジズ・エネルギー産業鉱物資源相は、サウジアラムコの評価額が11日の上場から数カ月以内に2兆ドル(約217兆円)に達するとの見方を示している。それには、原油価格の上昇が追い風になる。

メキシコペソ円は、原油価格の上昇を好感して上昇しているが、本日はウォールストリートジャーナル紙の報道で、米下院民主党とライトハイザー米USTR代表が、USMCA(米国・メキシコ・カナダ協定)の米議会通過に向け合意に近づいていると報道したこともプラス材料になっているようだ。

テクニカル分析

メキシコペソ円予想レンジ 5.63~5.7円

6日の上昇で、一目均衡表の雲の上限を抜け、基準線も上回った。200日移動平均線に頭を抑えられているが、ここを抜ければ11月7日の高値5.7329円を目指す展開になるだろう。