【メキシコペソ円予想】原油価格の動きとUSMCAに注目

原油先物の価格が上昇している。昨日の終値は58.35ドル(前日比1.2ドル高)と続伸した。

前日の米原油在庫が137.9万バレルと増加が緩やかだったことや、OPEC(石油輸出国機構)加盟国と非加盟国が協調減産を2020年6月まで延長する可能性があると伝わり、需給引き締まりを意識した買いが優勢になった。

原油産出国であるメキシコの通貨ペソにも原油高は追い風になる。さらに、米中協議への進展も相場を押し上げた。

米ウォール・ストリート・ジャーナルが、「中国の劉鶴(リュウ・ハァ)副首相が協議を進めるため、前週後半、米通商代表部(USTR)のライトハイザー代表とムニューシン米財務長官を北京に招待していた」と報じたからだ。中国は28日の米国の感謝前の協議を望んでいるという。

ただ、USMCA(米国、メキシコ、カナダ協定)の米国での年内議会採決は微妙になっている。USMCAを巡り、ペロシ下院議長とライトハイザー米通商代表部(USTR)が21日に協議を行い、交渉は前進したものの、合意に至らなかったからだ。

USMCAとは、北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉に伴い、米国、メキシコ、カナダの3カ国で合意した新協定のこと。

米議会が承認してUSMCAの先行き不透明感が解消されれば、メキシコペソの上昇要因となるが、不透明感が漂っている。

テクニカル分析

メキシコペソ円予想レンジ 5.55~5.65円

8月26日の安値5.1922円を起点とする上昇トレンドを割り込んでいるが、100日移動平均線(5.5541円)が下値抵抗線として機能している。原油価格の上昇により、底堅い動きを予想する。