2014年に大量のビットコインを失ったことをきっかけに破綻した仮想通貨取引所マウントゴックス(Mt. Gox)が、ユーザーへの弁済を開始する。
Mt. Goxの再生管財人は6月24日、2024年7月はじめからビットコイン(BTC)とビットコインキャッシュ(BCH)での弁済処理を開始すると発表した。
再生管財人は、弁済実施に必要となる 情報の交換及び確認が完了した仮想通貨取引所に対し、順次、ビットコイン及び ビットコインキャッシュによる弁済を開始します
発表によると、支払いの順序は各仮想通貨取引所に依存するようだ。
必要な情報の交換及び確認が完了した仮想通貨取引所から順に弁済が開始されますので、具体的な弁済の実施までしばらくお待ちください。
Mt. Goxの約12万7000人の債権者には、94億ドル相当のビットコインが弁済される予定。これらの債権者は、2014年の取引所の破綻以来、10年以上にわたり資金の回収を待ち続けている。
96億ドル相当のビットコインが、すでにウォレットに移動
Mt. Goxの弁済計画は仮想通貨業界で最も注目されている出来事の一つであり、ユーザーは10年以上も失ったBTCの弁済を待ち続けている。
Mt. Goxは5月28日、96億2000万ドル相当の141,686 BTCを複数のコールドウォレットから新しいウォレット「1Jbez」に移した。Mt. Goxからの資金のオンチェーン移動は5年以上ぶりのことだった。

報道の直後、Mt. Goxの再生管財人である小林信明氏は、仮想通貨を保有しており、弁済を行うための売却は実施していないことを強調した。
Mt. Goxは初期の仮想通貨取引所の一つであり、ブロックチェーンエコシステム内で行われた全取引の70%以上を一度に仲介していた。
2014年、Mt. Goxはセキュリティ侵害によりユーザー資金の85万BTC(当時のレートで約470億円)を失い、取引を停止。ビットコイン価格は2014年2月、取引所が取引停止直後に420ドルに急落した。
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