仮想通貨取引所マウントゴックス(Mt.Gox)の管財人が、債権者へのビットコイン(BTC)返済に向けて動きを見せている。債権者に連絡を取り、身元と口座の存在を確認しているという。
多数のマウントゴックス債権者が、返済に使用される仮想通貨取引口座の身元確認が完了したことに関する新しいメールが届いたと報告している。そのようなメールの1つが、1月22日にRedditで投稿され、利用者の請求提出システムに記載された仮想通貨取引所の口座情報が本人であることを確認したとしている。メールには、その取引所が利用者の代理受領の申し込みを受け入れ、BTC/BCHでの返済を受け取ることが予想されると記載されている。
「将来的にアカウントが無効または凍結された場合、BTC/BCHでの返済を受け取れない可能性があることにご注意ください」と、メールには書かれている。
Redditの投稿者の何人かは、マウントゴックスの管財人からこのようなメールを受け取ったことを確認しており、そのほとんどがビットスタンプからのものだった。クラーケンの利用者の一部も確認メールを受け取ったと報告しているが、クラーケンの利用者の大多数はまだメールを受け取っていないと報告している。
MtGOX BTC distribution is expected to hit the market over the next 2 months, 200K BTC unlock.
— Mindao (@mindaoyang) January 23, 2024
This is in addition to 600K + GBTC repricing.
2024 April halving will reduce annual supply by 160k.
Interesting supply dynamics in play in coming months. pic.twitter.com/0ZNC52YbAH
新たなマウントゴックスからのメールは、同社が返済を進める中で届いている。最初のマウントゴックスの返済報告は2023年12月末に浮上し、一部の債権者は二重支払いが行われたとの報告もある。
2010年に設立されたマウントゴックスは、かつて世界最大のビットコイン取引所であり、その破綻前には全てのBTC取引の約70%を取り扱っていたと推定されている。同取引所は2014年のセキュリティ侵害で85万BTCを失い、史上最大の仮想通貨取引所破綻の1つとなった。
マウントゴックスは、14万2000BTCとBTCからフォークした仮想通貨ビットコインキャッシュ(BCH)で14万3000BCH、さらに日本円で690億円を2024年10月までに債権者に返済する予定だ。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン