ネットフリックスの犯罪ドキュメンタリーで話題となっている「タイガーキング:ブリーダーは虎より強者?!」に登場するキャロル・バスキン氏がCATトークンを立ち上げた。芝犬をモチーフにしたDOGEが急騰する中、ヒョウなどの大型ネコ科動物をモチーフにしたCATコインはDOGEを脅かす存在になるだろうか(おそらく無理だろうが)。

バスキン氏が主催する非営利団体「ビッグキャット・レスキュー」のブログによると、イーサリアム基盤のオープンネットワークで、クリエイターらが独自トークンを発行できるラリー(Rally)を使って、CATを発行。一方で同氏はCATは投資ツールではないことを強調した。

「我々の新たなコインであるCATは、投資のための通貨ではなく、猫への愛を示し、すべての野生の猫が自由に暮らせる世界を作ることが目的だ。こうした先見性をもつことで利益を得られることを目指している」

バスキン氏が仮想通貨に興味を持ったきっかけとして、米国で大量に紙幣が印刷されるために懸念されるインフレを挙げ、「銀行や政府ではなく、人々の手にお金の力を委ねるという考え方に好感を持った」という。

しかし、彼女はビットコインとアルトコインの違いや性質を勘違いしているようだ。同氏はブログの中で、「現時点では、米ドルもビットコインも法定通貨だが、少なくともビットコインやアルトコインには希少性が組み込まれており、今では日常生活の中でより広く採用されている」と述べている。

CATコインは現在12万3600コインが流通しており、1コインあたり8.20ドルの価格で推移している。発売以来、492件の取引が行われ、米ドルでのサポート総額は20万6000ドルとなっている。

CATの保有者は、バスキン氏と彼女の同僚であるビッグキャットの愛好家や飼育者とのコミュニケーションや、各種割引、新しい商品やアクティビティへの優先権などの特典を受けることができる。

将来的にはARzooと呼ばれるビッグキャットをテーマにしたメタバースへのアクセスやビッグキャット・レスキューVRと呼ばれるバーチャルリアリティのコレクターズゲーム、2週間後にドロップされる、おそらく猫を中心としたNFTのローンチを計画している。