Poloniexのアルトコイン上場廃止が明るみに出るにつれ深まる疑問

5月2日、暗号通貨取引所Poloniexが、17ものアルトコインを上場廃止にすると発表した。この発表により、アルトコインの大半の価値が大幅に下落した。

ユーザーと開発者双方がPoloniexから説明を求めている状況だが、今のところ回答は得られていない。実際問題として、回答を出す必要はない、とSatoshiLabsのAlena Vranova氏は語っている。

Poloniexが得ていた利益は少ない

Vranova氏によれば、Poloniexの決定は完全に正当なものなのだという―

「どのコインも満遍なく管理するのはかなり骨が折れますし、何より、Poloniexの場合は、運営コストをカバーする程アルトコインの取引は行われていませんでした」

しかしながら、Poloniexの立場で考えれば、利用者に対して取引所からウォレットに引き出せるよう、十分に時間を与え、きちんと告知を行うことがとても重要だと彼女は語る。

また、大半のアルトコインの問題は、開発者たちが実際のユースケースを考えてインフラのメンテナンスを行っているわけではないことにあると同氏は指摘する。

裁判の可能性

BitLoxのDana Coe氏は、アルトコイン所持者が別のプラットフォームにコインが移せるのかPoloniexに追求する構えだ。

Coe氏は、所持者がどこか別の場所に引き出しを行えるのであれば、廃止になって残念でした、と、こういったサービスを利用する上での危険性を承知して納得するしかない一方で、もし引き出せないのであれば、Poloniexがとった行動は民事責任が問われる可能性があると指摘する。

最後の可能性としては、問題のアルトコインに移動先としてデスクトップ用、または他のタイプのクライアントがなければ、開発者たちがコイン開発に専念していない可能性が挙げられる。

改ざんやごまかしの可能性は低い

Coe氏は、Poloniexが上場廃止に乗じてスキャム的不正を行ったのではないかという見方に対しては否定的なようだ―

「上場廃止に先立って、該当するコインの利益を人為的に誤魔化したという主張は話半分で聞いておくべきでしょう。多くのコインが時価総額や、取引ボリュームに基づいていますし、大幅な価格変動を起こす要因は限られています(必ずしも、取引所そのものが引き金になっているとは限りません)し、上場する側からしてもそういった価格変動はリスクになるので、望ましい特性とはいえません」

また、コミュニティ内のそういった主張を沈静化させるためには、透明性に着目することが重要で、そうすることで自然と次のような答えに行き着くと同氏は語る。例えば―Poloniexがもし取引所として中立な立場を取っていたのならば、何故、ボラティリティが問題として取り上げられるのか?彼らが気にする理由とは?取引所において大きな価格変動を許容することに関連した責任が問われる法律は存在するのか?

"統括すれば、目の前の状況に応じて、上場廃止に関する基準は変わる可能性があると私は理解しています。” と、Coe氏は結論付けた。