米ヘッジファンド界の巨頭、マイク・ノボグラッツ氏がブルームバーグのインタビューに答えて、今後のビットコイン相場は狭いレンジで保合いが続くだろうと予想した。
ゴールドマンサックス出身の億万長者で現在は仮想通貨投資会社ギャラクシー・デジタルの代表を務めるノボグラッツ氏は、30日に投資家説明会の中で今後のビットコイン相場について次のように話した。
「ビットコインはおそらく7000ドル~1万ドルの間で保合いになるだろう。木は空まで伸びないのを知ってるだろう」
ノボグラッツ氏は「もし私が間違っているとしたらそれは上昇局面についてだろう」とし、「十分な興奮と勢い」があればさらなる上昇も可能という見方を示した。
ビットコインは執筆時点(日本時間5月31日9時50分)までの24時間で約4%以上の下落。一時9000ドルをつけたものの、現在は8340ドル付近で推移している(出典:CoinMarketCap)。
ノボグラッツ氏は、ビットコインの上昇要因について有力企業の参入をあげている。とりわけ同氏が指摘したのはフェイスブックの独自コインとマイクロソフトのビットコイン基盤の分散型ID管理システムを指摘し、「双方ともこの業界の信認者になった」と述べた。
ビットコインが現在の水準あたりがひとまずの天井と見るアナリストは多い。
米格付け会社ウェイスレーティングのアナリストが、現在の仮想通貨相場はまもなく激しいプルバック(利益確定などで相場が一時的に反対方向に動くこと)を経験することになるだろうと予想。去年のビットコイン下落率をほぼ的中させたベテラントレーダー、ピーター・ブラント氏も「FOMOフェーズの上昇だ」と指摘した。