ビットコイン(BTC)の最大規模の企業保有者であるマイクロストラテジーが、6億ドルの資金調達を発表した。調達した資金は、さらなるビットコイン購入に充てる計画だ。
3月4日に発表された声明によると、マイクロストラテジーはシニア・コンバーチブル・ノートと呼ばれる債券を発行する。これは、将来的に株式に転換できる種類の債券だ。

シニア・コンバーチブル・ノートは、通常の株式よりも優先順位が高く、万が一マイクロストラテジーが破産した場合でも、債券保有者は株式保有者よりも先に支払いを受ける権利を持つ。
マイクロストラテジーは、調達資金をビットコイン購入と一般的な企業活動に使う予定だ。さらに、債券の初期購入者には、最大9000万ドルを追加購入するオプションも付与する。
債券の満期は2030年3月15日だが、それ以前に買い戻し、償還、または条件に従って株式に転換される可能性もある。
3月4日、マイクロストラテジーの株価は2%以上上昇し、1359ドルとなった。一方、ビットコインは過去24時間で8.1%上昇し、67,480ドルに達している。2021年11月10日に記録した最高値69,000ドルに近づいている。

マイクロストラテジーの株価は、過去1ヶ月で172%も上昇している。
マイクロストラテジーのビットコイン投資戦略は、同社創設者でありエグゼクティブチェアマンのマイケル・セイラー氏が主導。同社は現在、19万3000BTCを保有しており、現在の価格で130億ドル相当だ。平均購入価格は3万1550ドルであり、投資額に対して70億ドルの利益が出ている。