ステーブルコインのUSDコイン(USDC)は、2021年にテザー(USDT)よりもはるかに速く成長している。メサーリによると、分散型金融(DeFi)での人気のおかげで、イーサリアムで主要なステーブルコインとなっている。

メサーリによると、USDCの需要は非常に大きくなり、テザーの市場シェアを奪っている。テザーのリサーチャーであるライアン・ワトキンス氏は、今後数週間でイーサリアム上のステーブルコイン供給でテザーのシェアが50%を下回る可能性があると予測している

ワトキンス氏によれば、USDCの供給量の半分以上(約125億ドル相当)がスマートコントラクトに組み込まれている。メサーリは、イーサリアム上のステーブルコイン供給の40%以上がUSDCであると推定している。

ワトキンス氏は、USDCがDeFiプロトコルのスマートコントラクトで使われるドルペッグ資産として選ばれるようになっていると指摘する。

「この割合はDAIほど高くはないが、USDCはドルベースで大幅にリードしており、現在DeFiで選ばれるステーブルコインになっている」

USDCの供給量は、2021年はじめにわずか13億ドルだったが、その後1820%の増加となり、現在は250億ドルを超えている。

一方のテザーは、その供給量が627億ドルであり、年初来から200%増加した。このうち309億ドル分がイーサリアムネットワーク上にある。イーサリアムのネットワーク手数料の問題があるため、イーサリアム上のUSDTは減少し続けている。

メサーリによれば、DeFiプロトコルの中では、MakerDAOやCompound、AaveがUSDCの最大の消費者であり、総供給量の約23%を保有している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン