マクドナルド、ネスレ、ヴァージン・メディアは、オンライン広告の透明性の強化を目的に、新たなブロックチェーン広告の試験に参加表明した。ビジネスメディア「キャンペーン」が7月16日に報じた

3社が参加するのはWEBやデジタル広告の基準を定める「JICWEBS(Web標準化企業団体)」の実施するプロジェクトで、デジタル広告サプライチェーンにおけるブロックチェーンの有効性を精査するのが狙いだとされる。

同プロジェクトが最初に発表されたのは今年5月で、広告代理店のゼニス、OMD UK、マニング・ゴットリーブOMDが今年末まで、デジタル広告業界におけるブロックチェーンの有効性を精査する。

プロジェクトに参加する広告代理店は、広告サプライチェーンにおける信頼性と透明性の向上に加え、ブロックチェーンが運用効率や投資利益率(ROI)の向上にもつながるか調査する。マクドナルドのメディアおよび予算シニアマネジャーのカット・ハウクロフト氏は、以下のように述べている。

「この技術は、デジタル広告サプライチェーン全域にわたる我々の投資が、真に透明性があるかを見る機会を与えてくれる。我々はまた、ROIと効率性への潜在的影響を理解することに意欲的だ」

ロンドン拠点のテック企業のフィドゥシアも同プロジェクトに協力する。今回の試験でよい結果がでれば、デジタル広告業界向けにブロックチェーンソリューションの統合方法などのコンサルタント業務を行うとしている。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版