ハリウッドスター、マット・デイモン氏が2021年に仮想通貨取引所Crypto.comのCMに出演した理由について語った。この広告は繰り返し揶揄の対象となっていた。

デイモン氏は新作映画のプレミア上映会で、広告に出演した理由を少し恥ずかしそうに説明した。

同氏が主導する慈善団体Water.orgが資金的に厳しい状況だったため、Crypto.comの広告に出演し資金を集めようとしたという。

デイモン氏は2009年、エンジニアで慈善家のゲイリー・ホワイト氏とともにWater.orgを立ち上げた。世界中の人々が清潔な水へのアクセスを得られるようにすることを目的に、水道蛇口やトイレの購入・設置の資金となる小額融資を提供している。

デイモン氏は、Water.orgが厳しい財政状況にあったため自分の全給与を寄付したこともあると語った。

Crypto.comはそのことを知りWater.orgに100万ドル(約1億2千万円)を別途寄付したという。

2021年10月に公開されたCrypto.comの広告では、デイモン氏はライト兄弟などの歴史的人物が登場するデジタル風景の中で主演。世界中の看板やテレビスポットで放映された。

ところが翌年の2022年、仮想通貨業界が厳しい年となったことを受けこの広告は広く批判され、デイモン氏はテレビ番組「サウスパーク」や米深夜番組の司会者スティーブン・コルベア氏などから度々からかわれていた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン