ビットコインマイニング企業のマラソン・デジタルは、6月の事業低迷について、テキサス州の気象条件と取引手数料の低下を挙げている。

7月5日の発表によると、マラソン・デジタルは、5月に比べて6月のビットコインマイニング総量が21%減少した。

Marathon Digital’s operational highlights and updates. Source: GlobeNewswire

マラソン・デジタルの主要な運営拠点があるテキサス州の気象条件の影響が、月間生産量が979ビットコインに落ち込んだ主要な原因だとされている。

「先月と比較して生産量が減少したのは、テキサスでの天候による制約と、取引手数料の大幅な減少が原因だ」。

6月の始まりは、テキサスで春から夏への移行期を迎える。

ダラスの全米気象局のデータによると、5月と6月の平均気温は約8.4度(華氏)上昇した。5月の平均気温は75.6度だったが、6月の平均気温は84度だった。

2月6日に、コインテレグラフは仮想通貨マイニング会社のライオット・プラットフォームズが、テキサス州で「厳しい冬の天候」のために、17040のマイニング機器をオフラインにしたと報じた。

声明によると、マラソン・デジタルの取引手数料は、6月のビットコイン総収入の約5.1%に落ち込み、5月の11.8%に比べて大幅に減少した。

ビットコイン・オーディナルの出現が5月の取引手数料を大幅に増加させ、ネットワークの混雑が6月に緩和されたものの、同社は「採掘経済の未来」に対する前向きな見通しを維持していると付け加えた。

テキサスの天候が仮想通貨採掘者に大きな影響を与えるのはこれが初めてではない。

2022年7月、ウェスト・テキサスにデータセンターを運営する仮想通貨マイニング会社アルゴ・ブロックチェーンのCEO、ピーター・ウォール氏は、テキサス電力信頼性協議会が省電力アラートを出し、アルゴを含む多くのマイニング業者が一時的にマイニング活動を停止せざるを得なかったとコインテレグラフに語った。

さらに最近のニュースでは、仮想通貨分析プラットフォームのコインメトリクスが7月5日に発表したレポートによると、ビットコインマイナーは2023年第2四半期に取引手数料から1億8400万ドルを稼ぎ出した。これは2022年全年を通じて稼ぎ出した金額を上回っている。