20日に再び1万ドルを下回った仮想通貨ビットコイン(BTC)だが、マーケットの心理は悪くなっていない。現在、24時間前と比べて横ばいの9600ドル付近での推移を続けており、「強気相場におけるプルバックに過ぎない」という見方も出ている。
(出典:Coin360 日本時間2月22日午前11時30分時点)
SNSビットコイン心理は強気
仮想通貨データ分析会社のルナークラッシュ(Lunarcrush)によると、ツイッターやレディットなどSNSへの投稿から計測できるにビットコイン心理は強気のままだ。
(出典:Lunarcrush 「ビットコイン価格(黒)と強気心理(青)」)
2月22日時点で平均的な心理も5段階中3.6と高い水準を保っている。
また、SNS上での投稿数やコメント数、リツイート数などを表す「ソーシャルエンゲージメント」は3億2813万3810と過去24時間で38.4%も増加している。
ノンゼロのビットコインアドレス 過去最高
またグラスノードのデータによると、保有額がゼロではないビットコインのアドレスが過去最高を記録した。
(出典:Glassnode「ノンゼロのビットコインアドレス数(黄)とビットコイン価格(黒)」)
5月に半減期を控えるビットコインだが、少額でも良いのでビットコインを保有しようとする人々が増えているようだ。グラスノードの諮問会議の1人であるIncome Sharksは「強気にならない理由がない」と解説した。
テクニカル的にも強気を維持
テクニカル分析に定評のあるアレッシオ・ラスターニ氏も楽観的にみている。
同氏は先週のビットコイン急落前、ビットコインの反発が21日間移動平均線で起きたことに注目し、歴史的に21日間移動平均線で反発が起きた時は、その後上昇相場が始まっているなどと指摘。2月20日から24日の間に今回のビットコイン調整が収束し、その後直近の高値を上回る1万1000ドル~1万2000ドルへの大きな上昇が起きる可能性があると予測していた。
(出典:Alessio Rastani「ビットコイン ラインブレイクチャート」)
先週のビットコイン急落を受けてもラスターニ氏は、上記の予想を維持。調整の時期が終わるのはあくまで最大24日までとし、「プルバックは適切な時期に起きる」と解説した。
また、ビットコイン急落したものの34日間移動平均線から反発したほか、週末を除いたチャートを見ると、ビットコインはいまだに21日間指数平滑移動平均線(EMA)を下回っていないと指摘した。
「未だに強気相場におけるプルバックにすぎない」
【関連記事:ビットコイン、調整が終わったと考えられる理由は?|ダウ4万ドルVSBTC4万ドル投票も】
【関連記事:トム・リー、今度は仮想通貨ビットコイン「年内に4万ドル」発言】
【関連記事:ビットコイン、長期の弱気チャネルを脱出|アルトコインは急降下】