分散型金融のメーカーダオは、メーカープロトコルで受け付ける第三の担保としてステーブルコインのUSDコイン(USDC)を承認した。3月17日に発表した。

ダイ(DAI)の流動性を素早く増加させる狙いがある。先週の仮想通貨大暴落を受けてメーカーダオは流動性の欠乏などから緊急シャットダウンを検討していた

USDCは、イーサ(ETH)ベーシックアテンショントークン(BAT)に加え、担保として加えられた。ダイの生成などに使用できる。

USDCの追加をめぐっては、メーカーダオのコミュニティが、適切なリスクパラメータについて広範囲にわたって議論していた。中央集権のステーブルコインを追加することによる潜在的衝撃については公開議論が実施された。

最終的に、USDCを追加することで、先週木曜のイーサの急落以来浮上しているダイ価格の不安定性や流動性の問題に対応できる可能性があると結論付けた。

メーカーダオは、ETHを担保としてステーブルコインDAIを貸し出している。ETHの市場価格が下落すると、メーカーダオのプロトコルは自動的にオークションで担保となるETHを売却する形となっている。最近の市場暴落によって、オークションで対応するには困難であるという声が上がっていた。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン