「もっと悪い環境でも生き残ってきた」仮想通貨イーサ急落で分散型金融(DeFi)代表格メーカーがコメント【独自】

イーサは、過去1週間で23%以上も急落。また、テザー上での取引増加や「詐欺アプリ」による浪費でガス代が高騰していることで、イーサを担保として扱う分散型金融(DeFi)プロジェクトに対して懸念の声が一部で出ている。例えば、DeFiセーバーは25日、ネットワークの渋滞とガス価格(手数料)の急騰にイーサの急落が加わった結果、システムの一部に不具合が生じたとツイートした。

イーサ価格の激しいボラティリティ(変動幅)に加えてガス急騰の二重苦は、DeFiに深刻な影響を与えているのか?DeFiの代表格であるメーカーダオのJapan Community Leadを務めるキャサリン・チュウ氏が、コインテレグラフ日本版の取材に答えた。

メーカーの利用者は、イーサをCDP(担保債務ポジション)と呼ばれるスマートコントラクトに担保として預けることでDai(ダイ)を受けとる。ダイは、分散型のステーブルコインだが、米ドルと1対1で連動するように計算されている。

もしイーサが一定の水準を超えて下落すれば、担保としてのイーサは自動的に売られてダイの購入に充てられる仕組みだ。

チュウ氏は、今週のイーサ急落の影響はないと指摘。「メーカーは、2018年のETH95%急落の時のようにもっと悪い環境を生き残ってきた」とし、「その時ですら、問題なく通常通り運営した」と述べた。

また、ガス急騰の影響についてチュウ氏は、「メーカーのプロトコルはガス価格の変化に対応できるように設計されているので、健全な状態を維持している」と解説。さらにダイ上に作られるセカンドレイヤーのDeFi関連プロダクトで、これまでイーサ急落とガス代の高騰に対処するシステムがなかったものについて、「今回の急落を通して健全な運営体制作りにつなげたものもある」と話した。