米仮想通貨取引所ビットレックス(本拠地・シアトル)のビル・シハラCEOが先月31日、一部顧客向けにドル建で仮想通貨をトレードできるようにすると述べた。同取引所はこれまでBTCとテザーによる取引しか扱ってこなかった。

 ビットトレックスは数多くのアルトコインを扱うことで有名で、よくバイナンスと比較される。

 シハラCEOによると、ビットレックスは個人の顧客ではなく洗練された機関投資家やプロのトレーダー等を対象にしている。「ビットレックスが個人向けの仮想通貨取引所になるとは考えていない。仮想通貨のフィデリティにはならない」。

 シハラ代表はまた、新規口座開設の受付は間もなく再開されるが、新規ユーザーには最低保証金等の新たな条件が追加されるとした。

 ビットレックスは13年にマイクロソフト社のセキュリティ部門出身のシハラ代表等によって設立された仮想通貨取引所だ。

 仮想通貨相場が高騰していた昨年10月、同取引所は「コンプラインスの再査定」を理由に膨大な数の口座を予告なく凍結。その直後には新規口座開設の受付を停止していた。