米ワシントン州在住の26歳の男が、おとり捜査官にビットコイン14万ドル(約1450万円)相当を売却したとして、マネーロンダリングの罪で起訴された。

男の名前はケニス・ウォーレン・ルール被告。裁判所の資料によると、仮想通貨P2P取引プラットフォームのローカルビットコイン上でGimacut9の名前で取引をしており、ビットコインを購入したいとする「犯罪者になりすました」おとり捜査官らと、少なくとも7回の取引を実施したとされる。おとり捜査官らは、複数のウクライナ人女性を米国に売春目的で連れ込みたいと話していた。

麻薬取締局の特別捜査官のビクター・モラレス氏は、以下のように述べている。

「ルールは、おとり捜査官が現金の少なくとも一部が人身売買に関連すると説明したあとでも、これら取引を実施した」

ルール被告は、無許可の送金事業やマネロンなどの罪で起訴された。本人確認(KYC)もまったく実施していなかったことも指摘されている。

薬物犯罪でも起訴

ルール被告は、麻薬の製造と販売の罪でも起訴されている。

ルール被告は、ビットコインの入金が完了するまでの間に、5、10、2万キロのCBD(カンナビジオール)の注文をしていると自慢していたという。

さらに無許可のマリファナ生産事業を手掛け、ハッシュオイルなどを製造していたともされる。グーグルやiクラウドやインスタグラムのアカウントに、マリファナの植物と一緒に写っている写真を投稿してもいたという。

男はまた、おとり捜査官に対し、「モネロ」は100%匿名の仮想通貨だと説明していたという。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン