ウクライナの仮想通貨取引所Liquiが28日、閉鎖することを発表した。この発表を受けて、小規模な取引所を中心に「粛清」が置き始めているという声が出る一方、exit scam(出口詐欺)ではないかという見方が出ている。

Liquiは発表の中で、「残った利用者に対して流動性を提供することができない」とし、次のように述べた。

「すべての口座を閉鎖して、サービスを提供することに決めた。本当に心を痛めているよ」

Liquiの利用者は30日以内に口座から資金を下ろすことができるという。

「取引所の粛清」

米CNBCの仮想通貨番組「クリプトレーダー」でMCを務めるラン・ニューナー氏は弱気相場が続く中、もっと多くの取引所が閉鎖に追い込まれるだろうと予想。とりわけ去年、「みんな」が取引所の開設に走ったと指摘し、「取引所のインフラは維持費が高いから、ほとんど生き残らないだろう」と述べた。

また、小規模な仮想通貨取引所を中心に「粛清」が始まったとみるアナリストもいる。

出口詐欺?

Liquiの閉鎖は、ハッキングや債務不履行、運営の困難さなどを言い訳にしてトレーダーの預金を奪う出口詐欺ではないかという見方も出ている。Liquiは昨年の9月と10月に合計20種類以上のアルトコインの上場廃止を決定している。その際、「トークンが引き出せない」「規約に同意したのに口座にアクセスできない」など詐欺行為を示唆する不満がツイッター上にあふれていた

先日、「巨額ハッキング」にあったニュージーランドの仮想通貨取引所Cryptopia(クリプトピア)に対しても、「一部の関係者は、クリプトピアのハッキングが自作自演と考えている」という見方が出ていた