LINEの仮想通貨(暗号資産)・ブロックチェーン子会社LVCは、仮想通貨取引サービス「BITMAX」での新規ユーザー登録数が8月6日からの1週間で1万人を突破したと発表した。BITMAXで8月6日からLINEの独自仮想通貨「LINK(LN)」の取り扱いを始めたことで新規ユーザー拡大につながったようだ。

発表によれば、8月6日からのLINK取扱開始から6日目の8月11日にLINKの購入額は1億円を突破した。

LINEの仮想通貨LINKは、LINEの独自ブロックチェーン「LINEブロックチェーン」におけるネイティブトークンとなるものだ。LINEはトークンエコノミーの構想を発表しており。LINEブロックチェーン上で展開する分散型アプリ(Dapps)を通じて、LINKをインセンティブとする構想だ。

現在はDappsをまだ展開していないが、今後はLINEサービスとの連携やLINE自社開発のDappsによるLINK配布を進めていくことになるという。

またLINKについては現在はまだ具体的な使い道はないものの、将来的に「LINEブロックチェーンの様々なプラットフォーム利用手数料としての利用も含め、幅広くLINKの用途を拡大させていく予定」だ。

LINK(LN)の取引については、「他の暗号資産と比較し、流動性の面で劣ることから」、最大取引数量や保有量による購入制限といった取引制限が設けられている。たとえば、ユーザーが100LN以上を保有している場合には追加の購入はすることができない。

それでもわずか6日で購入額が1億円を突破したことは、ユーザーからのLINKやLINEのブロックチェーン事業への期待感が現れているのかもしれない。

またLINK取扱開始からわずか1週間で新規の登録ユーザーが1万人を突破した(これはBITMAXの利用規約に同意したユーザー数という)。LINEの仮想通貨取引サービスのユーザーベース拡大にとっても、大きなアナウンス効果があったと言えるだろう。

LINKの価格は、記事執筆時点で3170円近辺で推移している。過去1週間で約40%上昇している。