新たな仮想通貨取引所LGOマーケッツが4日に取引開始をした。コインデスクが報じた。LGOマーケッツは機関投資家向けの取引所だが、カストディ(資産管理)サービスを提供しておらず、顧客に資金管理を任せる点で従来の取引所とは異なる。

記事によると、口座開設と送金は可能だが、ビットコインのスポット取引は3月11日より開始する。すでにヘッジファンドなど10の機関投資家が参加を表明。56社が検討中だという。LGOマーケッツのヒューゴ・ルノーダンCEOは、「仮想通貨市場には現在約400の機関投資家がいる」と発言したという。

ホワイトペーパーによると、LGOマーケッツは、分散型システムを利用し、重要情報を守る仕組みの確立を目指している。例えば、顧客は複数の秘密鍵による署名「マルチシグ」を使ったウォレットを作成する必要がある。資金移動には3つのうち2つの秘密鍵が必要になり、それらは顧客が自分で管理することになるという。LGOマーケッツは、口座間でビットコインや法定通貨の送金に責任を持たない

ルノーダンCEOは、次のように述べたそうだ。

「もし我々がハッキングされても、もしくはクアドリガCXの奴みたいに私が死んでも、もしくはオフィスが焼かれても、顧客は自分たちの資金を回収できる」