米ナショナルホッケーリーグ(NHL)のプロアイスホッケーチーム、ロサンゼルス・キングスは、ファン向け記念グッズの信頼性を追跡するためのブロックチェーンベースのツールをローンチした。20日にプレスリリースで発表した。

LAキングスは、拡張現実(AR)スタートアップのPro Exp Mediaと共同で「AR Authentication App(AR認証アプリ)」をローンチした。LAキングスは試合で選手が実際に使った記念グッズを販売している。新しいアプリは、ファンが購入した商品が実際に試合で使われた本物かどうかを簡単に確認できるようにするという。

スマートフォンにアプリをダウンロードし、商品についた専用コードをアプリで認識させれば、その商品が正規の商品か否かを確認することができる。ブロックチェーン技術は商品の所有権のデータの整合性と安全性を保証するために使われているという。リリースによれば、アプリを通じて、所有権を譲渡することもできるという。

LAキングスの事業戦略担当副社長のジョナサン・ロウ氏は、今回の試みがプロスポーツ業界の中では初の試みだと強調している。

「このスポーツグッズ分野でのブロックチェーンとARの活用は、業界として初めての試みだろう。さらに重要なことは、試合で使われた記念品を持つファンに対して、その認証とセキュリティのレイヤーを追加することだ」

プロスポーツ界ではブロックチェーン技術を使った取り組みが活発だ。

米メジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースは昨年9月、ETHべ―スの選手キャラクター・トークンを提供した

またブラジルのプロサッカー1部リーグの「アトレティコ・ミネイロ」は昨年12月、「ガロコイン」というファン向け仮想通貨を立ち上げると発表している