仮想通貨取引所クラーケンの調査部門であるクラーケン・インテリジェンスが25日に発行したレポートによると、世代間交代によって、大量の資金がビットコインに流れ込む可能性が指摘された。資産の継承によって、2044年までにビットコインは35万ドルに上昇するという。

現在の米国の団塊世代から、ミレニアル世代(1980年代以降)やジェネレーションX(1970〜80年代生まれ)の世代に、今後数十年で70兆ドルが移行するという。

このため、投資配分を5%、相続税を2%として仮定すると、2044年までに推定で97.1億ドルをビットコインに投資する可能性があるとした。

クラーケン

(出典:クラーケン「2044年に資産をビットコインに投資する試算表」)

この試算は2019年に18歳から34歳を対象にした調査で、回答者の42%が今後5年間でビットコインを購入する可能性が高いと答えた数値を根拠にしている。

実際に昨年12月に公開された、チャールズ・シュワブのレポートによると、ミレニアル世代は投資先としてネットフリックスやマイクロソフトよりもにビットコイン投資信託の割合が高いことが示されている。

レポートでは仮にミレニアル世代やジェネレーションXが受け継いだ資産の1%だけビットコインに投資したとしても2044年の価格は7万ドルに達すると予想。さらにこの予想は米国のみを対象としているため、世界で同様のことが起きた場合には、価格はより上昇するとしている。