著者 クラーケン・インテリジェンス

クラーケン・インテリジェンス(Kraken Intelligence)は、クラーケンのリサーチ・チームであり、事実とデータに基づく仮想通貨関連の本質的で実用的なレポートの配信を目指している。伝統的な金融市場と仮想通貨市場の双方での知見を活かし、毎日の相場分析メモであるOTC Dailyや月間レポートなどで、最新の業界動向についてコンテンツを生み出している。

マクロ経済的な情勢からビットコインの先行きに不透明感が漂う中、ビットコインのマイナーが慎重になっていることがオンチェーン分析から明らかになった。

オンチェーン分析とは、ブロックチェーン上の取引データを分析してトレードに活かす仮想通貨ならではの手法。今回はマイナーの動向を示す「プエル・マルチプル( Puell Multiple)」から、マイニング報酬として絶えず現物のビットコインを獲得するマイナーが、ビットコインの売り時がいつと考えているか考察する。

プエル・マルチプルは、一日あたりのマイナーの売上高を、一日あたりのマイナーの売上高の365日移動平均で割った値だ。

プエル・マルチプルが0.5を下回ると、歴史的にビットコインが底値をつけてマイニングの利益率が持続的でないほど低水準まで落ち込んだことを意味する。対照的に3を上回れば、歴史的にはマーケットのサイクルの頂点と時期が一致しており、利益確定の絶好のタイミングと解釈できる。

ビットコインのプエル・マルチプル(紫)と価格(黒) 出典:Kraken Intelligence

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。