著者 クラーケン・インテリジェンス

クラーケン・インテリジェンス(Kraken Intelligence)は、クラーケンのリサーチ・チームであり、事実とデータに基づく仮想通貨関連の本質的で実用的なレポートの配信を目指している。伝統的な金融市場と仮想通貨市場の双方での知見を活かし、毎日の相場分析メモであるOTC Dailyや月間レポートなどで、最新の業界動向についてコンテンツを生み出している。

ブロックチェーン上の取引データを分析して仮想通貨トレードに活かす手法は「オンチェーン分析」と呼ばれる。クラーケン・インテリジェンスは、毎週、10個のオンチェーン関連チャートを更新してビットコインの歴史における相場の天井もしくは底と現在価格との距離を定点観測している。

今日の注目は、イーサリアム対数回帰レインボー。レジスタンスとなっていたBand5(3417)を突破し、Band6(6360ドル)を狙える水準で推移している。

①イーサリアム対数回帰レインボー

イーサリアムの歴史的な価格推移を対数回帰で分析し、レジスタンスとサポートを測る指標。どの地点から測るかによってレジスタンスとサポートの水準は異なる。

イーサリアム対数回帰レインボー  出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily

例えば、2018年1月につけた過去最高値に沿った対数回帰の線(Band8)を辿ると、今回のサイクルの天井は1万9357ドル付近になることが分かる。

現在のイーサリアム3503ドルで、Band5(3417ドル)とBand6(6380ドル)の間にある。Band6に到達するには、現在の価格から82%上昇しなければならない。

Band5をサポートに変えたことで、イーサリアムは過去最高、さらには6000ドルを狙える位置に陣取った。ただ、過去何回もBand5のサポートが崩れたことがあるので注意が必要だ。

続きはこちら

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。