著者 クラーケン・インテリジェンス

クラーケン・インテリジェンス(Kraken Intelligence)は、クラーケンのリサーチ・チームであり、事実とデータに基づく仮想通貨関連の本質的で実用的なレポートの配信を目指している。伝統的な金融市場と仮想通貨市場の双方での知見を活かし、毎日の相場分析メモであるOTC Dailyや月間レポートなどで、最新の業界動向についてコンテンツを生み出している。

2021年の5月と6月、仮想通貨市場は中国発のネガティブなヘッドラインの数々を目撃した。世界第二位の経済大国による仮想通貨の取り締まり強化が、ビットコインを始め仮想通貨相場全体の重しになると不安に思った投資家は少なくなかったようだ。しかし、中国による仮想通貨の規制強化は今に始まった話ではない。それを知っているベテランの仮想通貨投資家は、中国によるビットコインのマイニングに対する規制強化ニュースに動揺しなかった印象であり、後述の通り、歴史的にはそれが正しい姿勢であると考えられる。

中国発のネガティブニュースとビットコイン

実は、中国が最初に仮想通貨に関してネガティブな発表をしたのは、2013年の12月だ。このときは、国内銀行によるビットコインの保有を禁止し、ビットコインが違法な通貨であると宣言。それ以降で現在に至るまで中国からは無数のヘッドラインが出現し、その度にビットコインは下落した。しかし、意外にもその下落は一日、一週間、せいぜい一ヵ月単位の話であり、その後、ビットコインは上昇する傾向がある。

中国発のヘッドラインとビットコインへの影響 (出典:Kraken Intelligence)

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。