著者 クラーケン・インテリジェンス

クラーケン・インテリジェンス(Kraken Intelligence)は、クラーケンのリサーチ・チームであり、事実とデータに基づく仮想通貨関連の本質的で実用的なレポートの配信を目指している。伝統的な金融市場と仮想通貨市場の双方での知見を活かし、毎日の相場分析メモであるOTC Dailyや月間レポートなどで、最新の業界動向についてコンテンツを生み出している。

今年5月の仮想通貨市場はコロナショックのあった2020年3月以降で最悪のパフォーマンスを記録したが、6月は幸先の良いスタートを切っている。今月はすでに6%上昇している。ただ、取引高が少ない展開が続いており、市場参加者が新たなトレンドを探したり5月に起きたことを消化しようとしている様子が伺える。

6月3日(UTC時間)の取引高は2150億ドル。5月30日に記録した今年最低額の1890億ドルとあまり変わらない水準で、20日間単純移動平均の3390億ドルを大幅に下回った。

またボラティリティは、13ヵ月ぶりの高値である150%と相変わらず高い状態が続いている。第2四半期が終わり夏にかけて、取引高とボラティリティも通常モードに戻るはずではあるのだが・・・。

今月最もパフォーマンスが良いセクターは、面白いことに、NFT(ノン・ファンジブル・トークン)だった。今月は11%上昇し、過去30日間では30%のプラスだった。ちなみに4月と5月はNFTのセクターが一番パフォーマンスが悪かった。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。