著者 クラーケン・インテリジェンス

クラーケン・インテリジェンス(Kraken Intelligence)は、クラーケンのリサーチ・チームであり、事実とデータに基づく仮想通貨関連の本質的で実用的なレポートの配信を目指している。伝統的な金融市場と仮想通貨市場の双方での知見を活かし、毎日の相場分析メモであるOTC Dailyや月間レポートなどで、最新の業界動向についてコンテンツを生み出している。

あまり話題になっていないが、実は5月6日(UTC時間)に仮想通貨市場全体の時価総額が過去最高を更新した。時価総額は2兆5000億ドルに迫り、4月23日につけた直近の底値である1兆6000億ドルからほぼ1兆ドルを積み上げた。ここがとりあえずの天井なのか、まだ上昇余地があるのか、見極める必要があるだろう。

仮想通貨市場全体の時価総額の1日ごとの推移を見ると、昨年11月以降、調整を繰り返しながらもトレンドは右肩上がりを継続している。

仮想通貨市場全体の時価総額(1日)  出典:Kraken Intelligence’s OTC Daily

1月初頭、仮想通貨全体の時価総額は当時過去最高の1兆1500億ドルをつけた後、8000億ドル付近まで下落。下落幅は28%だった。その後58%上昇して1兆8000億ドルに最高値を更新した後、再び28%下落。時価総額は1兆3000億ドルまで下がった。その後、上昇相場が再開して、4月16日に以前の最高値の1兆8000億ドルから28%プラスとなる2兆3000億ドルを記録。そして、例の如く28%下落して反発した。問題は、今回はどこまで上昇するか?だ。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。