著者 クラーケン・インテリジェンス

クラーケン・インテリジェンス(Kraken Intelligence)は、クラーケンのリサーチ・チームであり、事実とデータに基づく仮想通貨関連の本質的で実用的なレポートの配信を目指している。伝統的な金融市場と仮想通貨市場の双方での知見を活かし、毎日の相場分析メモであるOTC Dailyや月間レポートなどで、最新の業界動向についてコンテンツを生み出している。

仮想通貨市場は昨日に6%下落という2月23日以降で最悪のパフォーマンスを見せた後、9%反発して損失分をすぐに取り戻した。5日(UTC時間)の主要仮想通貨25種の平均リターンは13.2%、リターンの中央値は7.3%だった。

主要仮想通貨25種のパフォーマンス5月5日UTC

取引高も急増した。5日の取引高は5070億ドルで17日ぶりの高水準を記録。5日の反発は本質的な意味を持っていることを裏付けることになりそうだ。

さらにビットコインのパーペチュアル・フューチャー(パーペチュアル・スワップ)の資金調達率(funding rate)も回復している。資金調達率は先月末に一時マイナスとなったが、現在は0.02%付近で推移。直近の高値である4月10日の0.09%まで距離があり、ビットコインにはさらなる上昇余地があると考えられる。

資金調達率は、ロングポジションの利用者とショートポジションの利用者との間で授受される手数料率で、これにより、パーペチュアル・フューチャーの価格を原資産のインデックス価格付近で安定させる効果が期待できる。資金調達率がプラスの場合はロングポジション利用者がショートポジション利用者へ手数料を支払うことを意味する。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。