韓国の仮想通貨取引所におけるビットコイン価格のプレミアム、通称「キムチ・プレミアム」が急落している。韓国ではビットコイン価格が米国や諸外国に比べて高騰し、史上最高値を更新していたが、7日に数時間で22%ほど急落し、その後も下落を続けている。2017年にはキムチ・プレミアム崩壊後にビットコイン価格は大きく下げたが、今回の影響はどのように出るのだろうか。

仮想通貨分析を手がけるクリプト・クオントのジュ・ギヨンCEOが指摘するように、韓国の仮想通貨取引所ではビットコイン価格が大きく下落している。最近の他国でのビットコイン価格下落に連動し、キムチ・プレミアムも大きく下がっているようだ。

プレミアムの下落の要因は2点ある。
1つ目は韓国のトレーダーがプレミアムのアービトラージに成功した可能性だ。韓国外のアジア市場のトレーダーが韓国のクジラと連携し、ビットコインを売却し、同日に利益を確定したことが考えられる。
2つ目がアルトコインの調整だ。アルトコイン市場の資本が撤退したことで、トレーダーはビットコインやイーサの売りを進め、時価総額の大きい仮想通貨も値を下げた可能性が高い。
ジュ氏は次のように説明した。
「誰かがキムチ・プレミアムをアービトラージする方法を考え出したようだ。韓国最大の仮想通貨取引所であるアップビットの30分枠での取引量はバイナンスよりも大きかった。これはプレミアムの下落と関係している。アービトラージの証拠として、韓国の大手取引所であるビッサムではビットコインの流入値が上昇し、他では減少していることが挙げられる。一部のクジラが韓国の取引所にビットコインを預けているようだ」
例えばXRPでは、過去1週間の間、韓国市場で最も人気のある仮想通貨となった。既報のように、XRPはビットコインよりも大きく上昇し、3年ぶりに1ドルを回復した。
しかしXRPといったアルトコインも下落したことで、アジア市場ではビットコインやイーサなどのセンチメントも悪化し、プレミアムが下がった可能性がある。
天井のシグナル?
2017年にキムチ・プレミアムが大幅に下落した時に、ビットコイン価格は数日で50%以上も急落した。
今回はビットコイン価格は5%ほど下落して56000ドルとなっている。ただ、過去48時間で大きな流動性が見られたために、仮想通貨市場は短期的に回復する可能性は高いと言えるだろう。
例えば、ステラ・ルーメンの1回の取引では8400万ドル相当の清算が確認された。過去24時間で10億ドルを大きく超える清算が行われたことから、仮想通貨デリバティブ市場はリセットされるだろう。

主要な先物取引所におけるビットコインのファンディングレートは、下落前は0.15%だった。これは平均が0.01%だと考えると、極端に過熱していると言える。
このため、上記のチャートが示すようにファンディングレートは依然として高水準で、短期的には価格はさらに下落する可能性にも注意が必要だ。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン
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