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Brayden Lindrea
執筆者:Brayden Lindreaスタッフライター
Felix Ng
校閲:Felix Ngスタッフ編集者

「予測市場カルシを政策判断に活用すべき」 米FRBの研究者が論文で提言

「予測市場カルシを政策判断に活用すべき」 米FRBの研究者が論文で提言
ニュース

米連邦準備制度理事会(FRB)の研究者3人は、予測市場カルシが既存の手法よりもリアルタイムでマクロ経済の期待を測定できると主張し、FRBの意思決定プロセスに組み込むべきだと論じた。

「カルシとマクロ市場の台頭」と題する論文は2月12日に公表され、米FRBの主席エコノミストであるアンソニー・ディアークス氏、リサーチアシスタントであるジャレッド・ディーン・カッツ氏、ジョンズ・ホプキンス大学のジョナサン・ライト氏が執筆した。

研究では、将来の経済見通しに関する信念がマクロ経済ニュースや政策当局者の発言にどのように反応して変化するかを検証するため、カルシのデータを従来の調査や市場ベースの予測と比較した。

「期待のマネジメントは現代のマクロ経済政策の中核である。しかし、しばしば依拠される調査や金融デリバティブには多くの欠点がある」と指摘し、カルシは市場の「信念を直接かつリアルタイムで捉えることができる」と述べた。

さらに「カルシ市場は高頻度で継続的に更新され、分布情報も豊富なベンチマークを提供する。研究者と政策当局者の双方にとって有用である」と評価した。

カルシでは、消費者物価指数や雇用統計のほか、国内総生産成長率やガソリン価格など、米FRBの政策決定に関連する幅広い市場について取引が可能となっている。

研究者らは、カルシのデータを用いて、米連邦公開市場委員会(FOMC)の特定会合における利下げや利上げなど、あらゆる可能な結果とその確率を示すリスク中立の確率密度関数を構築すべきだと提言した。

「総じて、特定のFOMC会合に関するリスク中立の確率密度関数を提供するために、カルシを活用すべきだと考える」と記し、現行のベンチマークは「金融政策の金利決定からあまりに乖離している」と付け加えた。

もっとも、米FRBの研究論文は「議論を喚起するために回覧される予備的資料」に過ぎず、中央銀行の実際の意思決定に直接影響を与えるものではない。

予測市場は昨年、仮想通貨分野で最も注目を集めたユースケースの1つとなり、月間取引高は一貫して100億ドルを超えている。カルシや競合プラットフォームのポリマーケットは、一部の州規制当局が業界の制限を模索する中でも、ここ数カ月で個人投資家向けのマーケティングを積極的に展開している。

カルシは既存ツールよりも反応が迅速

米連邦準備制度は、マクロ経済期待を分析する上でのカルシの利点として「豊富な日中の値動き」を挙げた。

研究者らは「これらの確率は主要な出来事に対して鋭敏かつ合理的に反応する」と述べ、6月の雇用統計が予想を上回る前、ウォラー理事およびボウマン理事の発言を受けて7月利下げの確率が25%まで上昇し、その後低下した例を紹介した。

「カルシは、多くの主要なマクロ経済指標について、現在利用可能な中で最も速く更新される分布を提供している」と研究者らは結論づけた。

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