米裁判所のブルース・ラインハート判事は、自称サトシ・ナカモトのクレイグ・ライト氏は、故デイブ・クレイマン氏の親族が要求する法的費用の20%のみを支払うとの判決を下した。ライト氏は弁護士費用として11万3760ドル(約1239万円)、その他の費用で5万2040ドル(約567万円)を支払うことになった。
故クレイマン氏の親族が、約6万6000ドル(約6420万円)の費用を要求
ライト氏は、フロリダ州の裁判所で110万BTCの取り分を巡ってかつてのパートナーである故クレイマン氏の親族と争っている。3月16日付け裁判所文書によると、故クレイマン氏の親族は、弁護士費用として約59万2000ドル(約6420万円。時給約6万6000円から約11万4000円で計算)、その他の費用で約6万6000ドル(約726万円)を要求した。
裁判所文書によると、ラインハート判事は、「私はフロリダ州パームビーチ郡の民事訴訟者の時給を把握している。時給の範囲は、600ドル(約6万5000円)から700ドル(約7万6000円)だ」と述べ、要求している費用が過剰であると判断したことを示しているという。
約1800万円の弁護士費用
ラインハート裁判官は、裁判中の動議や審問に直接関係しない・明確に指定されていない、または完了までに非合理的な時間を要した、親族側弁護士の業務に関する主張を拒否した。
また同裁判官は、「時給や時間の使い方に関する情報が提供されなかったため」、親族が契約したブロックチェーン調査(フォレンジック分析・鑑識)の専門家に関連する料金の査定が困難であると指摘し、「4万ドル(約435万円)が妥当な費用」とした。
この結果、ライト氏は弁護士費用として11万3760ドル(約1239万円)、その他の費用で5万2040ドル(約567万円)を支払うことになった。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン