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JPモルガンが初のトークン化マネーマーケットファンドをローンチ イーサリアム上で提供開始

JPモルガンが初のトークン化マネーマーケットファンドをローンチ イーサリアム上で提供開始
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世界最大級の銀行であるJPモルガンが、4兆ドル規模の資産運用部門を通じて、初のトークン化マネーマーケットファンド(MMF)を立ち上げ、トークン化金融への取り組みを一段と進めた。

同社によると、ファンド名は「マイ・オンチェーン・ネット・イールド・ファンド」で、ティッカーはMONY。パブリックブロックチェーンであるイーサリアム上で利用可能となった。

MONYは、JPモルガン独自のトークン化プラットフォーム「キネクシス・デジタル・アセット」を通じてローンチされた私募ファンドで、適格投資家は機関投資家向け取引プラットフォームからアクセスできる。

JPモルガン・アセット・マネジメントのグローバル流動性責任者ジョン・ドナヒュー氏は「トークン化は取引の速度と効率を根本的に高め、従来の商品に新たな機能をもたらす」と述べた。

JPモルガンはMONYのローンチにより、パブリックブロックチェーン上でトークン化MMFを導入した世界最大の「グローバルなシステム上重要な銀行(G-SIB)」になったと説明した。

同社は、ファンドのトークン化により、透明性の向上、P2Pでの移転性、ブロックチェーンエコシステムにおける担保利用の拡大可能性が実現するとしている。

ドナヒュー氏は「これは将来の資産取引のあり方において重要な前進となる」と述べ、適格投資家が自身のブロックチェーンアドレスでトークンを受け取れる点を強調した。

現金またはステーブルコインでの申込・償還に対応

発表によると、MONYは米国債および米国債で完全担保されたレポ取引のみに投資し、投資家はトークンをブロックチェーン上で保有しながら利回りを得ることができる。

また日次の配当再投資に対応しており、現金またはステーブルコインで申込・償還を行うことが可能となる。

コインテレグラフは、提供対象となるステーブルコインの種類についてJPモルガンに問い合わせたが、記事執筆時点では回答を得られていない。

JPモルガンのMONYローンチは、伝統金融機関が規制対応のトークン化商品を導入する動きの中で新たな節目となる。同社は数週間前、2026年に展開予定のファンドトークン化プラットフォーム「キネクシス・デジタル・アセット」を利用した初の取引を実施したばかりだった。

さらに木曜には、ソラナブロックチェーン上でギャラクシー・デジタル向けのコマーシャルペーパーを発行したと発表ている。

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