仮想通貨イーサリアム共同創設者ジョセフ・ルービン氏は、イーサリアムが現在開発中の仮想通貨イーサリアム2.0について触れ、1年半~2年以内にスケーラビリティが約1000倍になると述べた。同氏が5月11日にコインテレグラフとのインタビューで述べた。

ルービン氏は、劇的なスケーラビリティ向上が見込まれるエコシステムはイーサリアム2.0、セレニティ(Serenity)だとし、開発は4つのフェーズに分けられ、既に8つのグループが新しいチェーンのクライアント開発に取り組んでいると説明した。セレニティとはコンセンサスアルゴリズムとしてPoSプルーフオブステークス)を採用するイーサリアム2.0への最終アップデートにあたるもの。またルービン氏はイーサリアムの開発計画について以下のように明言した。

「わずか数カ月内に完全に運用可能なテストネットが完成し、そして恐らく年末までには完全に運用段階のイーサリアム2.0のフェーズ・ゼロが完成する」

ルービン氏は、新しいトークンと古いチェーンを結びつける方法は複数あるとし、イーサリアムトークンは古いチェーンから新しいチェーンに移行できるようになる。また「双方向に移行が可能なメカニズム」も考えられると述べた。

さらにルービン氏はPoSに対する懸念にも触れ、実装に取り組む前にPoSの実行可能性の確認を徹底的に研究したと述べた。また、新しいチェーンに追加される機能については、プライベートトランザクションを例に挙げ、より多くのユースケースと互換性を持たせたと述べた。

コインテレグラフが先週報じた通り、仮想通貨データ調査会社メサーリのCEOは、イーサリアム2.0への移行は2021年まで行われないと予測していた。
 

翻訳 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。

編集 コインテレグラフ日本版