イーサリアムの共同設立者であるジョゼフ・ルービン氏が、ベルリンを「ブロックチェーンの世界で最も重要な都市」とコメントした。コインテレグラフ ドイツ版が25日に報じた。

 ルービン氏は、南ドイツ新聞とのインタビューで「ベルリンはインフラが整っており、才能も集まっている。ここには本当に優秀なプログラマーたちがいる」と語った。さらに、同氏は、もしベルリンがブロックチェーンの中心地としての地位を維持したければ、「ドイツ政府がブロックチェーン促進を目的としたプログラムをもっと計画する必要がある」と付け加えた。

 ルービン氏によると、ブロックチェーンはまだ初期段階にあるという。 イーサリアムの共同設立者であり、現在は自身の会社「コンセンシス」でイーサリアムのブロックチェーンアプリ開発に専念中のルービン氏は次のように語る。

「私たちは、バブルがはじけるところを数多く見てきた。この先、ブロックチェーンや仮想通貨の世界でもっと頻繁に目にすることになるだろう。30ドルの時、ビットコインはバブルだった。200ドルになり、さらに20000ドルになったのもバブルだ」

 ルービン氏は、仮想通貨にはそれほど関心が無いものの、ビットコインを取り巻く誇大広告は、ルービン氏に言わせれば、全く悪い物ではないそうだ。というのも、大げさな広告が市場に資金をもたらし、テクノロジーを前進させるからだ。

 ルービン氏の主な関心事は、同氏が「Web 3.0」と呼ぶところの次世代のインターネットを開発することだ。 同氏によると、「従来のウェブ」には欠陥があまりにも多いという。たとえば、従来のウェブでは、人々が自分たちのデータを管理できないがゆえに、企業が人々のデータから収益を得ることが出来てしまうのだ。さらに、国境を越えた決済を行うための迅速なシステムも、従来のウェブには存在していない。

 ルービン氏は言う「私たちは、データ貯蔵庫から、すなわち、私たちのデータを集めて収益を上げている企業たちから、逃げなければならない。人々は自分たちの手にデータを取り戻さねばならない」。

 コインテレグラフとのインタビューで、ルービン氏は、ヴィタリック・ブテリン氏がイーサリアムプラットフォームを思い付いたときについて、「本質的に最もエレガントで、最も強力なブロックチェーンプラットフォームの記述だった」と振り返っている。「そして何十億ものソフトウェアエンジニアはプロトコルレイヤーで起こっていることをあまり気にせずに、ウェブアプリケーションやモバイルアプリケーションを構築するときに使っているのと同様の使い慣れたツールを用いて構築し、独自の問題を認識し、独自のソリューションを生み出せばいいだけになった」と付け加えた。

イーサリアム共同設立者 ルービン氏インタビュー:イーサリアムなんて不可能だと言われたけれど、素晴らしい成功を収めた