仮想通貨業界で何かと物議を呼ぶ発言や活動をしている、ウィルス対策ソフト「マカフィー」の創業者ジョン・マカフィー氏が、ドミニカ共和国で一時拘束されて釈放された。同氏が現地時間の7月24日にツイッターで明らかにした。
「拘束から解放(見た目で判断しないように。4日間の監禁の直後だ)。私はとてもよく扱われた。担当もフレンドリーで親切だった。有益な状況だったが、我々は先に進むことにした。のちほど」
ツイッターではドミニカ当局の人間と仲良く肩を組んだ写真も掲載し、健在ぶりをアピールしている。
7月23日のツイッターには、マカフィー氏が次期大統領選挙キャンペーンのマネジャーに指名したとするロッジア・ラミレツ氏が、マカフィー氏とその船員が拘束されたとみられると投稿していた。
AP通信によると、マカフィー氏はドミニカの北部沿岸のプエルトプラタ州でヨットを寄港させていたところ、拘束された。当局らはマカフィー氏の船から大口径の武器などを押収したという。
マカフィー氏は昨年6月、2020年の米大統領選挙に仮想通貨コミュニティを代表して出馬すると表明した。今年1月、仮想通貨強気派としても知られるマカフィー氏は、米国の税務当局である米内国歳入庁(IRS)の追及を逃れるため、米大統領選挙に海外から出馬すると主張していた。
IRSは彼マカフィー氏と妻、選挙キャンペーン関係者4人を米テネシー州の大陪審に召喚。マカフィー氏は動画の中で過去8年間税金を払ってないことを認めたものの、IRSによる召喚は「私を刑務所に閉じこめ、私の声を封じようとするものだ」と批判していた。
さらに今後の大統領選出馬に向けて、これから2年間、船の上から情報を発信していく考えを表明していた。
また、今月のコインテレグラフとのインタビューで、マカフィー氏は、ビットコインが2020年までに100万ドルに到達するという予想を維持すると表明。今から10年以上の未来には「法定通貨はどこにも存在せず(中略)全てが仮想通貨になるだろう」と予想した。
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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版