著者 :鳳ナオミ(おおとりなおみ)JDR.株式会社執行役員

日本初のデジタルマネー(暗号資産)格付け及びインデックスを提供するWEBサービス「JDRpro.」の開発運用責任者。大手証券会社にて、アナリスト、自己資金運用、ファンド組成業務などを経てクリプトの世界に。土地バブル崩壊、ITバブル崩壊、リーマンショック、コロナショックを全て乗り越え、上げも下げも経験済みのイケイケバブル系女史。多岐に渡る金融経験をデジタルマネーに応用、先駆者としてリード。

<週間マーケット概況>

2022年1月第3週(1/15~1/21)の暗号資産売買マーケットは、全体的に下値模索が続いていましたが、週末にかけ時価総額トップのビットコイン(ティッカー:BTC)が直近安値を更新する展開となっています。アルトコイン(ビットコイン以外の暗号資産)の代表格であるイーサリアム(ティッカー:ETH)も、同じく大きな調整を強いられています。

暗号資産全般的に商いを伴った下落となっていますが、投げ売り(ロスカット)の色彩は薄く、今回の調整が長引くことを示唆しているかもしれません。金利先高感、インフレ懸念により株式市場が調整色を強めていることからも、暗号資産マーケット含めてリスクオフに大きくシフトしていると思われます。

JDR.株式会社で算出しているJDR.Index(ジェーディーアールインデックス)は暗号資産マーケット全体を適切に観察できる指標です。同指標の1月第3週のパフォーマンスは-8.4%の下落、ビットコイン単独では-6.4%の下落、インデックスを構成する暗号資産全てが下落する展開となりました。JDR.株式会社が個別で格付け(レーティング)している暗号資産(全32銘柄)では、コスモス(同:ATOM/騰落率+4.0%)がわずかに上昇したほかは、ほとんどの銘柄が下落、特にサンドボックス(同:SAND/-20.8%)やポルカドット(同:DOT/-16.7%)が大きく下落しました。

 

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。