先日、Jaxxが同社のウォレットへのMoneroの採用を発表した。Twitterに投稿されたツイートによれば、近い将来、プライバシー保護を重視したコインであるMoneroを採用する予定のようだ。

過去に審査が厳しかったことで有名なiOSとApp Storeを含む、Jaxxがサポートする9つのプラットフォームすべてにおいて今回のMoneroの採用が行われることになる。

DecentralのAnothony Di Iorio CEOは、Twitter上で今回のMonero採用はApp Storeでのリリースされるものにも行われる点に言及している―

 

Moneroに朗報です! @Apple から連絡があり、@monerocurrency #XMR が正式に  @AppStore によって承認されたとのことです

 

Anthony Di Iorio (@diiorioanthony) October 11, 2016

 

Appleの混乱するApp Storeにおける暗号通貨ポリシー

 

暗号通貨に関しては、長い間App Storeへのアプリリリースにおいて、どの暗号通貨やウォレットが承認され、その理由がどういったものであるのか明確なガイドラインがなく、一筋縄ではいかないものがあった。数年前のある時期は、一切のビットコインウォレットが完全にiPhoneで利用できない状態にあり、ビットコインユーザーはAndroidを利用するか、モバイルウォレットの利用を完全に諦めざるを得ない状況だった。

DashもまたJaxxに数ヶ月前に加えられており、ビットコイン、イーサリアム、そしてthe DAOトークン (安らかに眠れ)などに加えて採用されている。しかしながら、先月、AppleはJaxxに対し、特に明確な理由も明示しないまま、Dashを採用リストから外すように警告を出している。Moneroのユーザーはその点を考えると良いスタートを切ったと言え、Appleが心変わりをしていない唯一の希望といえるだろう。

 

ダークネットからの台頭

 

今年初め、Moneroは突如暗号通貨チャートのTOP 5にまで躍り出ている。これはAlphaBayとOasisにて導入が決まったことによる部分が大きく、かつてのビットコイン独自のユーザーベースを乗っ取るような形となった。しかしながら、Oasisは明白な”Exit Scam”により突然オフラインとなり、Moneroの価格は大きく下落している。

元はダークネットによる導入とは言えど、Moneroは暗号通貨街道のメインストリームへと進出を果たす形となった。Jaxxでの導入に加え、XMRをキャッシュで購入できるいくつかのピア・ツー・ピアによるオプションも突如登場している。Moneroの”とりあえず動作させている”段階もそろそろ終わりに近づいているのかもしれない。