ジャック・ドーシー氏が共同設立した金融決済会社ブロックは、セルフカストディのビットコインウォレットを発表した。

12月7日の発表によれば、「ビットキー(Bitkey)」と名付けられたこのウォレットは、モバイルアプリまたはハードウェアストレージとして利用可能で、95カ国以上でアクセスできるという。ビットキーは、モバイル・キー、ハードウェア・キー、サーバー・キーで構成される2-of-3のマルチシグネチャ・ウォレットを特徴とし、紛失時のリカバリ・ツールとセキュアなハードウェア・デバイスを備えている。取引を承認するには、ユーザーの指紋と電話の両方が必要となる。ビットキーの最初のグローバルパートナーには、コインベースとキャッシュアップが含まれる。

「ビットキーは3つの鍵を使用してビットコインを保護しており、ビットコインを移動したり、リカバリーの開始やセキュリティ設定の変更などのセキュリティ関連のアクションを承認したりするには、一緒に動作する2つの鍵が必要だ」という。

「重要なことは、ビットキーはこの2-of-3マルチシグネチャウォレットにおいて、2つでも3つでもなく1つの鍵にしかアクセスできないため、ビットキーはその鍵なしでは顧客のビットコインにアクセスしたり移動したりできない」と説明している。

アプリとハードウェア・ストレージの両方を含むビットキー・パッケージの価格は、送料と税別で150ドル。予約販売のみで、発売は2024年初頭を予定している。

2023年第3四半期、ブロックはキャッシュアプリとスクエアの堅調な売上増を背景に56億2000万ドルの売上を記録した。同社はまた、BTCの最近の価格回復により、ビットコイン投資で4400万ドルの利益を実現した。一方、ビットコイン取引の売上総利益は前年比22%増の4500万ドルで、キャッシュアプリを通じて24億2000万ドル相当のBTCを顧客に販売した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン