ジャック・ドーシー氏率いるフィンテック企業ブロックは11月2日、第3四半期の決算を公表した。アナリストの予想を上回る利益を上げたことが明らかとなった。

2023年第3四半期の売上高は56億2000万ドルで、キャッシュアプリとスクエアの増収が貢献した。また、過去3ヶ月間のビットコイン価格の急騰により、同社はビットコイン保有によって4400万ドルの利益を上げた。

株主への手紙の中で、ドーシー氏は第3四半期の主要な財務指標とともに、同社の焦点と将来の計画、特にスクエアの計画について明らかにした。ドーシー氏は、株式希薄化の一部を相殺するために、10億ドルの株式買い戻しを承認したと述べた。

2023年第3四半期には、ブロックは前年同期比21%の19億ドルの粗利益を上げた。一方、モバイル決済サービスのキャッシュアプリは、27%増の9億8400万ドルの粗利益を上げ、スクエアは15%増の8億9900万ドルの粗利益を上げた。

ビットコインの売上は、ブロックの総売上56億ドルの約43%を占めた。第3四半期のブロックの成長は、強力な消費者需要に支えられた。

ブロックのビットコイン粗利益は22%増の4500万ドルだった。同社は、キャッシュアプリを通じて顧客に対して24億2000万ドル相当のビットコインを販売した。同社のビットコイン粗利益はビットコイン売上の2%だった。同社は、ビットコイン売上の増加は、ビットコインの平均市場価格の上昇と顧客へのビットコイン販売量の増加によるものだと説明している。

Block’ Q3 profits. Source: Block

ブロックによれば、前四半期以降、ビットコイン保有についての減損損失は発生していないという。ブロックのビットコインへの投資は、2023年9月30日時点で1億200万ドルの時価を持っていた。現在の市場価格に基づけば2億1600万ドルであり、帳簿価格を1億1400万ドル上回っている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン