ジャック・ドーシー氏率いる決済企業ブロックは、大規模な組織再編の一環として従業員の約40%を削減する方針だ。共同創業者であるドーシー氏は、この決定の背景に社内でのAI活用の急速な進展があると説明した。
ドーシー氏はXで共有した社内向け書簡の中で、「私たちが開発・活用しているインテリジェンスツールは、より小規模でフラットなチームと組み合わさることで、企業の構築と運営の意味を根本的に変える新たな働き方を可能にしており、この変化は急速に進んでいる」と記した。
さらに同氏は「数カ月から数年かけて段階的に削減するか、現状を正直に認識し今すぐ行動するかという2つの選択肢があった。私は後者を選んだ。繰り返される人員削減は士気や集中力、そして顧客や株主の信頼を損なう」と述べた。
影響を受ける従業員には20週間分の給与に加え、在籍年数1年ごとに1週間分の追加給与、6カ月間の医療保険、社用デバイス、さらに個人的支出向けとして5000ドルが支給されるという。対象者には本日中に通知され、解雇または協議入りが伝えられる。
ブルームバーグは今月初め、年次業績評価の一環として最大10%の人員削減が行われる可能性を報じていた。
ドーシー氏によると、現在ブロックには1万人超が在籍しており、削減後は6000人弱が残る見通しだ。
4年間で従業員数は237%増加
金融データサイトのマクロトレンドよると、2019年時点でブロックの従業員数は約3835人だったが、2023年には1万2985人まで増加し、4年間で237%の拡大となった。
ドーシー氏は今回の削減が「全面的な見直し」とストレステストの結果だと説明した。木曜日に公表した株主向け書簡では、「インテリジェンスツールは企業の構築と運営の意味を変えた」とし、他企業も近く同様の人員削減に踏み切るとの見方を示した。

「この認識において我々が早すぎるとは思わない。むしろ多くの企業は遅れている。今後1年以内に大多数の企業が同じ結論に達し、同様の構造的変化を実行すると考えている。受動的に追い込まれるのではなく、自らの意思で正直に進めたい」と述べた。
今後はAI自動化を軸に業務を効率化し、新製品開発を加速させるとともに、利用者が同社プラットフォーム上で独自機能を構築できるモデルに注力する方針だ。
人員削減と決算発表で株価急騰
ブロック株(XYZ)は前日終値73.65ドルから31%超上昇し、市場開始時に96.58ドルまで急騰した。
同社は2025年第4四半期決算も発表し、粗利益は前年同期比24%増の28億7000万ドルだった。Cash Appの売上高は前年同期比33%増の18億3000万ドルとなった。

