17日の仮想通貨相場はアルトコインを中心に暴落している。ビットコインは2%ほどの下落で止まっているが、これまで今月好調を見せていたイーサ(ETH)は8%下落し、足元では250ドル、XRPも10%落ち込み0.28ドルを割っている。

仮想通貨価格

(出典:Coin360 2月17日午後17時30分)

さらに、ビットコインキャッシュ(BCH)やビットコインSV(BSV)、イーサリアム・クラシック(ETC)なども10%以上落ち込んでいる。

先週末から続く、こうした下落について、16日には仮想通貨取引所バイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)が「健全な修正だ」とコメントした。確かに過去24時間では価格は落ち込んでいるが、年初来ではビットコインは35%、イーサリアムは90%以上上昇している。

「ビットコインは健全なリトレースだ。突然仮想通貨の人すべてがスキャマーになった。年初来の利回りはいくらだ?」

そうはいっても、どこまでの流れが「健全」なのかは気になるところだ。現状、アルトコインは軒並み下落している。

仮想通貨アナリストのミカエル・ファン・デ・ポッペ氏はアルトコインの下落を20%以内に収めるためにビットコインは9500ドルを維持する必要があると主張。このレベルは昨年の夏以来続く重要なサポートラインだという。また、同様にイーサリアムも225〜230ドルをサポートすべきだとした。

イーサリアムについては米ニューヨークに拠点を置くFX企業オアンダのシニアマーケットアナリストのエドワード・モヤ氏はブルームバーグにETHの上昇が続くと指摘。

ただし「400ドルから440ドルのレンジで強いレジスタンスとなる可能性が高い」としている。

ブルームバーグによれば、グレイスケールはそのレポートの中で、「競合するプラットフォームでは複製するのが難しい技術的および社会的な大きなモメンタムが生まれている」と、イーサリアムの長所を称賛している。

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