INXは4月3日、上場企業が発行する初のセキュリティ(証券)トークンをローンチした。INXはトークン化プラットフォームだ。

新しいトークンは、グリーンブライア・キャピタルの株式を表し、米国の店頭市場ではGEBRFのティッカーシンボル、トロント証券取引所ではGRBで取引されている。グリーンブライアは、一般向け住宅およびグリーンエネルギー製品を開発する企業。今回初めて、同社の株式がパブリック・ブロックチェーン・ネットワークで取引されることとなった。

プラットフォームのヘルプファイルによると、INXのセキュリティトークンはイーサリアムネットワーク上に存在し、ERC-1404のシンプル・リスとリクテッド・トークン基準に準拠している。ユーザーがINXを通じてセキュリティトークンを購入する際には、メタマスクを介して署名し、イーサリアムアドレスのホワイトリストへの登録が必要だ。スマートコントラクトは、ホワイトリスト化された登録済みのアドレスを管理する。ホワイトリスト化されていないアドレスにトークンを送ろうとする場合、その送信が失敗する。

INXは、ユーザーのセキュリティトークンをカストディせず、トークンはユーザーのウォレットにのみ保管される。イーサリアムのガス手数料を取り扱うため、プラットフォームは現在、セキュリティトークン1つあたり25ドル(約3000円)の手数料を課している。

INXはこれまでに、同社自身の株式を表すINXと、MSトークンファインアートスタジオの株式を表すMSCOの2つのセキュリティトークンをリストに加えている。ただし、これらの既存トークンは、非公開企業を表しており、GEBRFは、INXプラットフォームに参加する初の公開企業であると発表した。

また、INXはビットコイン、イーサリアム、ジーキャッシュなどの従来の仮想通貨も提供している。