スペインの警察当局は、ダークウェブ上で仮想通貨(暗号資産)を使って児童ポルノコンテンツをやり取りしたとして、複数の個人を逮捕した。

スペインの警察当局は「ジキル作戦」と呼ぶ捜査を行い、「ウェルカム2ビデオ」というダークウェブ上のプラットフォームに関与したとして、3人を逮捕した。

ビットコインなどが利用される

ユーザーはビットコイン(BTC)と「ほかのトークン、そして匿名の送金サービス」を使い、ダークウェブ上のコンテンツをやり取りしていた。警察当局は、「数千もの」仮想通貨のトランザクションを分析し、最終的に犯人の逮捕につながったと述べている。

また「クガントシュ」と呼ぶ別の作戦では、サイト名は明らかにしていないが、児童ポルノのストリーミングサービスを利用した1人をを逮捕した。このケースでも仮想通貨が使われ、捜査当局ではトランザクションの分析をした結果、このサイトがフィリピンで運営されていることを突き止めた。フィリピンの捜査当局にも情報を提供したという。

スペイン当局の発表によれば、新型コロナウィルスのパンデミック以来、児童ポルノ関連の事件は増加しているという。

スペインの捜査当局は、捜査の過程で米国やコロンビア、アルゼンチン、ブラジルなどの当局とも協力し、児童ポルノをやり取りしていたい人間を計20人特定したという。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン