インテルは12日、オープンソースのブロックチェーン「ハイパーレジャー・ファブリック」を基盤とするエンタープライズ向けソリューションを発表した。ブロックチェーン事業をスピーディーかつ効果的に展開したい企業向けの情報として公開している。

ハイパーレジャーは、オープンソース関連非営利団体リナックス財団IBMなど大手IT企業、金融機関で構成される分散台帳技術(DLT)のプロジェクト。このうちの「ハイパーレジャー・ファブリック」はIBMなどが進めているソリューションだ。今回の新たな発表では、インテルのXeonプロセッサーおよびイーサネットカードなどを含む製品群としてリリースしている。

既報通り、IBMは、ハイパーレジャー基盤のブロックチェーン関連クラウドサービスをオーストラリア・メルボルンのデータセンターを起点に展開。さらに、ブロックチェーンとIoTを利用し地下水を管理することで、干ばつを解決するプロジェクトを米カリフォルニアで開始した。

なお2018年11月、マイクロソフトも、クラウドプラットフォーム「Azure(アジュール)」上でブロックチェーン開発を行うためのキット「Azure Blockchain Development Kit」を発表済みだ。これは、オフチェーンのID管理およびデータ管理・監視、ブロックチェーン開発に利用できるメッセージアプリ用APIを統合したものとなっている。