米ニューヨーク南部地区連邦検事局は、2012年に闇サイト「シルクロード」から不正にビットコインを入手したとして有罪を認めた個人に関連する電信詐欺の刑罰が言い渡されたことを発表した。

シルクロードは「史上最大の闇サイト」といわれたオンラインマーケットプレイスだ。2011年に設立され、2013年にFBIによって閉鎖されるまで薬物や児童ポルノ、盗まれたクレジットカード番号、武器等違法な商品取引の温床になっていた。

4月14日の発表で、米司法省はジェームズ・ジョン容疑者が5万1680ビットコイン(BTC)を盗む計画に関連した罪で懲役1年1日の判決を受けたという。ジョン氏は2022年11月に罪を認め、判決を待っていた。

米検事ダミアン・ウィリアムズ氏は「サイバー犯罪者にはこのメッセージを受け取ってもらいたい。どれだけ精巧な手口であろうと、どれだけ時間がかかろうとも、お金の行方を追跡し責任を取らせる」とのべた。

ウィリアムズ氏によれば、ジョン容疑者は2012年にBTCを盗み約10年間犯罪を隠していたが、最終的に訴追されることになった。米当局は2021年11月にジョージア州のジョン氏の自宅からビットコイン資産を押収し、床に隠された金庫とポップコーン缶に隠されたコンピューターから主要な暗号資産を見つけた。当時、そのビットコインは約34億ドル(約4550億円)相当だった。これは2023年4月15日時点でも2000億円相当だ。

ちなみにシルクロードの創設者であるロス・ウルブリヒト氏は2013年に逮捕され、現在、仮釈放の可能性がない2件の無期懲役を受けている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン