仮想通貨プラットフォームのバックト(Bakkt)は22日、現物受け渡しのビットコイン先物取引を12月12日に開始すると発表した。ニューヨーク証券取引所の親会社インターコンチネンタル取引所が始めたバックトに関しては、ビットコインETF(上場投資信託)よりも大きなニュースという見方が出ている。
現物受け渡しの先物とは、投資家が先物の指定受渡日に現物、つまりビットコインを受け取る金融商品。現金で受け取るシカゴオプション取引所(CBOE)と米シカゴ先物市場(CME)のビットコイン先物とは異なる性質を持っている。
バックトの発表によると、先物取引の裏付けとなるビットコインはICEのデジタル・アセット・ウェアハウスで保管されるという。
バックトのニュースは、ビットコインETFより大きいという見方が出ている。ファンドストラットのトム・リー氏は、ビットコインETFが注目されていた理由は機関投資家の参入を促せることだったが、バックトが代わりにその役割を十二分に担えると発言した。