仮想通貨(暗号資産)のベテラントレーダーであるトーン・ベイズ氏はビットコイン(BTC)は3つの重要なエリアで強気となっており、今後は11000ドルを下回ることはないと考えている。

14日に公開されたベイズ氏のYouTubeチャンネルでビットコイン価格について楽観的な見方を示し、現在は弱気の兆候は全く見られないと主張した。

11000ドルは完璧な押し目

ベイズ氏は週足と日足のチャートから、「1〜4本のロウソク足の調整」を超えるような大幅な下落を予想する理由はほとんどないと指摘した。現在この動きは進行中で、BTC/USDペアは利益を固めている最中という。

ベイズ氏は、調整期間が4日以上(18日まで)続かなければ、11000ドルが押し目になるとした。

「私は押し目で買うかさらなる下落後を買うかを見ているが、どちらになるかはわからない」としながらも、次のように続けた。

「では、私がもし押し目を買うとしたら完璧な押し目はどこか。そうだな。完璧な押し目は11000ドルあたりだろう」

ベイズ氏は動画の中で現在の調整局面ではショートすべきではないとアドバイスしており、今後上昇局面が訪れることを予想している。

11000ドルに向かう下降トレンドも早期に崩れる可能性があり、ベイズ氏はそうした場合も過去の日足ローソク足から、11537ドルから11570ドルの間のエリアでの買いが適していると指摘した。

BTC/USD 1-week daily price chart

(出典:Coin360「BTC/USD 日足チャート」)

11000ドルは、これまでにもケーンアイランド・オルタナティブアドバイザーズの認定オルタナティブ投資アナリストであるティモシー・ピーターソン氏が、「90%の確率で」下回ることはないと指摘している

大口の買いはBTCの強気につながる

ビットコインの週足チャートや日足チャートとともに、新たな企業の買いがベイズ氏の強気を後押ししている。

既報のように、今週は資産運用会社のストーンリッジ・アセット・マネージメント(Stone Ridge Aseet Management)が10000BTC以上を購入したことが明らかになった。さらにbitcointreasuries.orgがまとめた「上場企業のビットコイン資金」では、米企業はビットコイン供給量全体の2.85%にあたる約64億ドル(約6800億円)相当のビットコインを保有していることが明らかになっている。

マーケット分析を手掛けるウィリー・ウー氏は、企業の金庫には5兆ドル(約530兆円)が眠っており、ビットコイン購入の流れは始まったばかりとみている。

さらに多くのアナリストやトレーダーがビットコイン(BTC)の売却とそれに伴う価格下落は「起こらない」と主張している

ファンダメンタルズでもビットコインは強気であることが証明されている。

7日間平均のハッシュレートは史上最高値水準で上昇を続けている。Blockchain.comでは15日時点で過去最高の144EH/sで推移している。現在のところ、2日後に予定されている採掘難易度調整では3%近く難化し、過去最高となることが予想されている

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン